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ThinkPad 760導入記 (その6)

キーボードの交換

日本でメーカー製のパソコンを買うと,たいていの場合は日本語キーボードが ついてくる.外国製の分析装置を購入するとコントロールにパソコンを使って いれば英語キーボードのことがあるが,そういうのは例外である.さて,別に 日本語キーボードでも慣れれば良いのだろうが,あのスペースキー(バーとは 呼びたくない)の短さに私は耐えられない.そこで,日本語キーボードを英語 キーボードに交換する計画をたてた.

分解方法の確認

キーボードを交換するためには分解しなければならないが,そのためには分解 の仕方を知る必要がある.私がIBMのマシンを選んだ理由はけったいな情報が 公開されていることであるが,ThinkPad 760Eの分解の仕方は, IBM Mobile Systems Hardware Maintenance Manual Volume 4に記載され ている.ここからたどっていけば,ほぼ基板単位までバラバラにする方法を知 ることができる.また,HMMにはパーツリストがあり,ThinkPad 760Eの英語キー ボードのパーツナンバーは,keyboard assemblyだと 29H9063 で,keyboard unitだと 29H9395 である.違いがよくわからないが,分解マニュアルから推 測すると,assemblyは本当にキーボードだけで,unitだとウルトラベイの上全 部のようである.つぎに,IBM Direct Parts Catalogで,パーツの値段を調べてみた.すると, assemblyだと86.75ドルで,unitだと309.00ドルである.えらい違いである. 一方,日本語キーボードの場合,assemblyで79.50ドル,unitでも82.25ドルで ある.言語によってassemblyとunitの値段の差がバラバラである.わけがわか らん.とりあえず理解できたのは,金さえつめば売ってくれそうなことである.

オーダー

とりあえず発注しようとする.IBM Direct Parts Catalogからorderに行くと, どうもU. S.専用のようである.あかん,私は日本に住んでいる.とりあえず, 今度は日本IBMのWWWページに行った. どこに部品を注文したら良いのかわからない.ただ,日本語マニュアルの販売 は行っているようだ.それで,とりあえず日本語の保守マニュアル(ThinkPad 760X保守マニュアル.パーツナンバー SA88-5665-03)を注文してみた.そこに 部品の注文先が載っていることを期待していたが,届いてみたら部品の発注先 は書いていない.ただ,Mobile Systems Hardware Maintenance Manulaに英語 で記述されている分解方法が日本語で書かれている.ちなみにお値段は,1420 円 + 消費税 71円 = 1491円であった(1997年12月12日).

キーボードを発注するにはIBMに電話せなあかん.ついでにassemblyとunitの 違いも聞いてしまえ.と,思ったが,日本IBMとU. S.ではぜんぜんポリシーが 異なる可能性がある.そこで,ギリギリまでU. S.のほうに質問などを送るこ とにした.そこで,まずkeyboard assemblyとkeyboard unitの違いを電子メー ルで問い合わせてみた.クリスマス前の金曜日にメールを送ったのだが,送っ てから寝て起きてみたらもう返事が来ていた.keyboard unitはkeyboard replacement用で,keyboard assemblyはswitchだけだそうだ.そして,unitの 値段は$190.00となっている.とにかくunitで発注した方がよさそうである. しかし,今日は土曜日なので,月曜日以降になる.

窓口がよくわからないのでとりあえずダイヤルIBM(0120-04-1992)に電話して みた.ユーザーのリスクになると言われたあと,あっさりとパーツナンバーを 調べてそれから部品販売窓口の電話番号を教えてくれた.IBM部品センターの 一般部品販売担当(03-5445-0365)に電話したら,値段が8230円で,在庫ありと 一瞬のうちに言われた.IBMがまず見積注文書をFAXで送り私が振り込み書とと もに送るというIBMの例の契約方式である.しかし,こちらが欲しいものを言っ たら一瞬にして答がでてきたのは謎である.もしかしたらFAQなのだろうか. それと,$190.00と8230円はえらく違う.$309.00覚悟から8230円なので,あま り気にしないことにした.電話してちょっとしたらすでにFAXが届いていたの で,振り込んでからFAXで返送した.ちなみにお値段は,keyboard unit 8230 円 + 手数料 1000円 + 消費税 461円 = 9691円であった(1997年12月22日).

キーボード交換

キーボードユニットが到着した.中身は,キーボードユニット,モデル番号ラ ベルおよびトップカバーのネジの目隠しプラスチックシールであった.交換作 業そのものは極めて簡単で,保守マニュアルにしたがって作業すればよい.時 間は10分もいらなかった.あっけなくおわったのである.作業手順は,

  1. ディスケットドライブの取り外し (1020)
  2. バッテリーパックの取り外し (1030)
  3. ハードディスクドライブの取り外し (1040)
  4. トップカバーの取り外し (1060)
  5. キーボードユニットの取り外し (1070)

で日本語キーボードを取り外した後,英語キーボードを取りつけて逆に進んで いけば組上がる.

トップカーバーを止めているネジは,プラスチックの板で隠されているが,保 守マニュアルの通りに剥してしまえば良い.この板は,シール状になっていて, 接着剤でトップカバーに固定されている.板の予備がキーボードユニットに附 属している.キーボードユニットのコネクターは,トップカバーのネジで固定 される仕組みになっている.したがって,トップカバーを取り外せばコネクター は摩擦で止まっているだけの状態になる.新しいキーボードユニットを取りつ けるときは,保守マニュアルにあるように,キーボードを縦にしてコネクター を取りつけると良い.

キーマップ

さて,キーボードを交換したわけだが,まだ気になることがある.それは, CTRLキーの位置である.掌で押すにしても小指で押すにしても押しにくい場所 にある.そこで,CAPSと左CTRLを入れ替えることにした.コンソールについて は,us.101x.kbdという名前でキーマップファイ ルを作成した.

キーボードユニットの分解

手元に日本語キーボードが余ったのだが,これを分解することにしてみた.分 解の手順は保守マニュアルにあるように,

  1. パームレストの取り外し (1160)
  2. キーボードの取り外し (1170)

である.まず,レバーをフットから取り外すときに少し悩んだ.これは,キー ボードベースの金具をプラスチックのレバーで挟み込む構造になっている.保 守マニュアルにあるように,穴に棒を突っ込んで押し出すのだが,これが結構 固かった.ベースの金具に溝があり,それでレバーを挟む構造になっている. ちなみに,レバーには左右の違いがあるので注意が必要である.組み立てると きに間違えると位置が合わないためはまらない.次に,keyboard assemblyを とりはずすのだが,まず,スピーカーおよびバックアップバッテリーを組み込 んであるプラスチックを浮かしておく.それから,keyboard assemblを完全に 裏返す前に,向かって一番左のコネクターをはずすようにする.これで, keyboard assemblyだけ購入してもなんとかなるのかもしれないが,組み立て るときははずすときの倍以上苦労するのであまりお勧めしない.値段を考える と,ちょっとしたメカニカルスイッチのキーボードとかわらないのと,日本語 キーボードと英語キーボードではパームレストの形状も違うことから,わざわ ざkeyboard assemblyで購入するメリットはないであろう.キーボードユニッ トならパームレストもバックアップバッテリーも込である.


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