中村 俊夫 (NAKAMURA Toshio)

放射性炭素と私

 私は、身体に約950テラ(9.5×1014)個の放射性炭素C-14を持っています。そのうちの4000個が毎秒ごとに壊れて別の元素に変わって います。天然にあるこのC-14を用いて、以下のような様々な現象を解析しています。
  1. 年代測定の研究
    C-14が放射性崩壊により減少する割合から、炭素を含む試料の年代が推定できます。マンモスから縄文土器片、バーミヤーンの仏画、中世鎌倉の殺傷痕のある人骨など。
  2. 炭素トレーサーの応用研究
    環境中の様々な物質に含まれる炭素のC-14濃度は、一般に異なります。C-14の濃度の違いから、炭素の分離、混合の有様を考察することができます。死亡年の推定など科学捜査にも利用可です。

    タンデトロン加速器質量分析計を前に、縄文土器の破片を持ってレクチャーする私。
    「付着したおこげから年代や食べ物の種類が解析できるんですよ」

【主な研究テーマ】

  • 加速器質量分析による放射性炭素年代測定の高精度化
  • 加速器質量分析による高精度放射性炭素年代測定の応用研究
  • 放射性炭素を化学トレーサーとして用いる炭素循環の研究

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