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x48 on FreeBSD

FreeBSD上で動くHP48エミュレーターのx48のインストール方法を解説します.

インストール

x48は,すでにFreeBSDのports/packagesにありますので,それをインストール してください.それだけです.

kermitのインストール

データーの転送は,kermitを使うとよいでしょう.HP48は,kermitプロトコル をサポートしています.kermitは,portsにあります.

ケーブルの作成

x48は,HP48のROMイメージを必要とします.これは,ROMをダンプするプログ ラムをHP48に転送し,そのプログラムを使ってダンプをHP48からPCに転送しま す.そのために,HP48用のシリアルケーブルが必要になります.また,今後PC からさまざまなソフトウェアー(例えば,hpcalc.orgからごそっとダウンロード)をイン ストールする場合にも必要になるので,HP48ユーザーならほぼ必須のアイテム だと思います.このケーブルは,HPやサードパーティーから購入することが可 能ですが,自分で作ることもできます.私は名古屋に住んでいて,しかも,ど こで買えるのか知らないので,自分で作りました.その方法を説明します.

私のページには,ROMのイメージファイルはありません.また,いか なる形式においても,配布することはありません.

結線図

必要に応じ,私が作成したケーブルの写真を参 照してください.

私は,LSI-11/23の端末としてkermitをFreeBSD上で使っているのですが,その 予備のコネクターをそのまま使いました.結線は,以下のようになっています.


        HP48               PC(25pin D-sub)
         1 (SHIELD) ------------- 1 (SHIELD)
         2 (TX)     ------------- 3 (RX)
         3 (RX)     ------------- 2 (TX)
         4 (GND)    ------------- 7 (GND)
                             +--- 4
                             |
                             +--- 5

                             +--- 6
                             |
                             +--- 8
                             |
                             +--- 20

4, 5, 6, 8及び20は,制御線のfakeで,制御線の状態をチェックされても平気 なようになっています.HP48側のピン配列は,


                       液晶面
      +-----------------------------------------+
      |      +---------+                        |
      |      | o o o o |  注意!0.2mmピッチです |
      |      \________/                         |
      \________________________________________/
               ^ ^ ^ ^
               | | | |
               | | | +--------- 4 GND
               | | +----------- 3 RX
               | +------------- 2 TX
               +--------------- SHIELD

となっています.注しなければならないのは,ピン間隔です.HP48には, 0.2mmピッチのピンブロックが使用されています.PCのジャンパーなどに使わ れているもの(例えばPCのスピーカーコネクター)は,0.25mm間隔です.間違え て0.25mmのコネクターを使用すると,ピンを折ってしまいかねないので絶対に 使わないでください.もし,PCが9ピンなら,それにあわせてピン配置を変更 するか,25ピンで作成して,変換ケーブルでつなぐかのどちらかを選択するこ とになります.

ROMのダンプ

ROMDumpの転送

ROMをダンプするために,まず,ROMDumpを転送します.手順は,(1)FreeBSD上 のkermitの設定及び(2)HP48上でのファイル転送の設定です.

kermitの設定

  • set file type binary
  • set transfer protocol kermit
  • set transfer mode manual

HP48の設定

  • 右シフト
  • 1 (I/O)
  • 上矢印
  • 上矢印 (Transfer)
  • F (OK)
  • 下矢印 (FMT)
  • +/- (Bin)
  • D (RECV)

転送開始

kermitに,send ROMDumpを入力します.

ROMのダンプ

転送が終了したら,スタックの画面に戻ってください.まず,kermit上で,

    set log session
    c

と入力してください.これで,表示がsession.logというファイルに格納され ます.次に,HP48上で,

    #0h #7FFF0h ROMDump       (48Sの場合)

又は

    #0h #FFFF0h ROMDump       (48G/G+/GXの場合)
と入力してください.PCの画面上に数字が流れていきます.

rom.dumpの作成

転送が終わったら,kermitを終了させてください.そして,

    dump2rom session.log

と入力してください.これで,rom.dumpというファイルができます.そして,

checkrom rom.dump

と入力してください.エラーがなければ成功です.

ROMのインストール

ユーザーのホームディレクトリーに,.hp48というディレク トリーを作成します.そこに,先ほど作成したrom.dumpをコピーしてください. 以上です.

kermitを使ったx48への転送

x48でも,kermitを使った転送を行うことができます.液晶の下を良く見ると,

    wire: /dev/ttyp8

として,シリアルポートがどの仮想ターミナルに割り当てられているか表示さ れます.そこで,kermit上で,

    set line /dev/ttyp8
    set speed 9600

と入力してください.スピードの設定を忘れずに行うことが重要です.あとは, ROMDumpの時と同じです.


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