アイソクロン法

モナザイトという鉱物がつくられました.
鉱物粒子の中にトリウムやウランの多い部分(大時計)や,トリウムやウランの少ない 部分(小時計)があります.
時計が時を刻み始めます。
どんどん時を刻みます。
大時計はたくさん砂が落ちます。小時計は少ししか砂が落ちません。しかし, 残っている砂と落ちた砂の割合は大時計も小時計も同じです。
時計が止まりました。
砂の頂点を通る直線を描いてみましょう. 時間を経るほど,直線の勾配が急になりますが,切片は0年と変わりません。 この直線をアイソクロン(Isochron)と呼びます.

砂時計と同じように,一定時間に蓄積する鉛の量は,トリウムやウランの量に 比例します。いくつかの点を分析して,アイソクロンを描くと,その勾配から 年代,切片から初期鉛,が同時に決定できます。 これがCHIME年代計算の原理です。

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